May 5, 2018

For Sale

ブランクの在庫と、即売可能なロッド完成品のリストです。2018/05/23 更新



"Alchemy Dharma 754 Parabolic" 7'5" 4P #4-5 Line

ブランク本体価格、22,000円(税別価格)
カスタムメイドロッド基本価格、59,500円(税別価格)
※フルトルザイトガイド仕様は基本価格+6,000円(税別価格)

"Alchemy Dharma 583 Bass & Gill Special" 5'8" 3P #5-6 Line

ブランク本体価格、17,000円(税別価格)
カスタムメイドロッド基本価格、54,500円(税別価格)
※フルトルザイトガイド仕様は基本価格+5,000円(税別価格)


"Alchemy Dharma 754 Parabolic" フルトルザイトガイド仕様

※イベント展示品:セール価格、税込55,000円

"Alchemy Dharma 754 Parabolic" 2015ブランクの完成品

Sold

"Alchemy Dharma 754 Semi Parabolic" フルトルザイトガイド仕様

Sold

"Alchemy Dharma 583 Bass & Gill Special"

※テストロッドとして使用したユーズドです:セール価格、税込35,000円



May 1, 2018

Alchemy “Dharma 603” 6 feet 3 piece rods "Prototype" #0~#3 LINE




Alchemy “Dharma 603”  6 feet 3 piece rods  "Prototype" #0~#3 LINE



昨年、居を伊賀に移してからは遠出をせず近所の川や池で釣りをすることが増えました。

伊賀周辺の川にはアマゴ以外に鯉科の小魚たちも住んでいて、それに合わせてこれまでの大きなトラウトを狙う釣りから、小さめな魚を丁寧に釣る釣りへとその嗜好が変化してきました。

所有しているいろいろな竿を使って近くの川で釣りをしているうちに、それらの竿のそれぞれに一長一短を感じるようになり、ひさしぶりに自分の竿を創りたくなりました。

その頃ちょっとした偶然から、デニス・フランキー("Dennis Franke"が本名ですので、デニス・フランクの方がいいのかも)が過去に作っていたグラスロッド、グラステック・レイピア(レイピエ) "GLASTECH RAPIER" を手に入れました。

早速いつもの川で使ったのですが、この竿が凄く良いんですね。
ただ、このレイピアはワンピースロッドで携帯性に難があったので、持ち運びやすいようにせめてスリーピースにしたかった。
これが今回のショートグラスロッド製作プロジェクトの発端です。

原型となったオリジナルの "GLASTECH RAPIER" は、6フィートでワンピース、指定ラインは記入されていなかったのですが、振ってみた感じでは、おそらく2番のグラスロッドでした。
その濃い青緑色のアンサンドブランクは、推測ですが、Eグラス素材をステファンブラザースで巻いたものでしょう。

新にブランクを設計するのですから、そのついでに、オリジナルのベンディングカーブとテーパーデザインを利用して、オリジナルと同じ強さのものと、ブランクを全体的にすこし弱くして1番ラインで使用できるものとの2種類のスリーピースロッドを試作することにしました。
そして、お気に入りのUDグラスでも、同様に2種類、合計4本の試作を昨年から始めました。

Alchemy “Dharma 603 Prototype 1”  6 feet 3P  #1 LINE E Glass
Alchemy “Dharma 603 Prototype 2”  6 feet 3P  #2 LINE E Glass
Alchemy “Dharma 603 Prototype 1”  6 feet 3P  #1 LINE UD Glass
Alchemy “Dharma 603 Prototype 2”  6 feet 3P  #2 LINE UD Glass

上記4種類のブランクです。

その結果は予想通りというか、やはりオリジナルと同じEグラス素材をブランクに使った2本のブランクは、オリジナルのレイピアをスリーピース化したと言ってもいい、すばらしいロッドとして出来上がりました。



UDグラス素材で作ったブランクは、なんて言ったらいいのでしょうか、
オリジナルとはあきらかに違う、ヘンな言い方ですが、
「グラスロッドじゃないようなグラスロッド」
になったのです。
とてもすばらしいロッドなのですが、このロッドを振ったときに感じる手感はレイピアとはかなり異なるものでした。

このUDグラスの2本は、オリジナルよりも軽く、より敏感に、よりしなやかなロッドになりました。

そのかわり、今の段階ではまだまだ使い手を選ぶ「じゃじゃ馬」ロッドのように感じています。
このUD素材のブランクには、UDの特性に合わせて少しブランクのデザインを変更するとより優れたロッドになる可能性を感じています。
その可能性がある以上、UDグラスの方はもう少し試作を続けようと思います。

ただ、試作を繰り返してもそれがいまのブランクよりもよいブランクになるかどうかはわかりません。
ロッドの設計はデータだけではなく、実際に組み立ててラインを通して振ってみるまで、そのロッドの完成度はわからないからです。

今回の試作では、ガイドにすべて Fuji の最軽量 "TORZITE" ガイドを使用しました。

最初はフライロッドに一般的に使われているワイヤーガイドと同じぐらいの直径のガイドを使っていたのですが、試しにガイド径を落としていってもフライラインの滑りの良さは変わらないので、最終的にリングサイズ4.5の小径トルザイトガイドを使用しています。

そのメリットは、ワイヤーを使ったスネークガイドやカーボロイガイドとは比較にならないほどの軽さと滑りの良さにあります。
デメリットは、700円~1900円というその1個あたりの価格の高さと、伝統的なフライロッドっぽくない見た目を、ユーザーが受け入れられるかどうかです。



Eグラス素材のロッドは、#1 LINE 仕様と、#2 LINE の2本を、このプロトタイプロッドと同じ仕様で製品化する予定です。
ちなみに、どちらのロッドも指定番手プラスマイナス1番のラインは問題なく使えます。
昔の書き方で #0-1-2 LINE、#1-2-3 LINE、と書く方がふさわしいかもしれません。

弊ショップの標準的な仕様の完成品ロッドで、予価は税別本体価格で、58000円程度(スネークガイド仕様)と、63000円程度(トルザイトガイド仕様)を予定しています。
また、ブランクでも販売する予定です。







ブランクのカラーは、フラットブラックの素材の上にトランスルーセントブラウンでコーティングした、微妙で深いブラウンです。








Mar 21, 2016

New "Alchemy Dharma 754 Semi Parabolic Line #4"





New "Alchemy Dharma 754 Semi Parabolic Line #4"


昨年の夏からフィールドでテストしていた、セミパラボリックアクションのロッドですが、
基準(特に官能試験)をクリアできましたので、販売することにいたしました。

原型となったオリジナルの"パラボリック、#4~5 Line"と比較すると、よりシャープで軽快な感覚のロッドです。

ライン負荷は、ジャスト4番。

もちろん、キモチの悪いバイブレーションの入らない、極めてナチュラルなキャストフィーリングは健在です。



なお、お値段ですが、
2016年9月よりブランクのコーティングをUV遮断性の高い特殊樹脂に変更いたしましたので、下記の価格とさせて頂きます。


"Alchemy Dharma 754 Semi Parabolic Line #4" (サンディングブランク)
ブランク本体価格、23,000円(税別価格)
カスタムメイドロッド基本価格、60,500円(税別価格)




"Alchemy Dharma 754 Parabolic Line #4-5"(アンサンドブランク)の価格は下記の通りです。
ブランク本体価格、22,000円(税別価格)
カスタムメイドロッド基本価格、59,500円(税別価格)



※基本価格のカスタムメイドロッドで使用するパーツは、下記の通りです。


グリップ : フロアープラスグレードコルク(1/2インチ×11個、ロッドエンドはハードラバー)
リールシート : オリジナルアップロック         
                     金具は「中島保美鋳金工芸美術研究所」製、ブロンズ・オハグロ仕上げ
ラッピング : 西陣正絹糸(トランスルーセント)
ガイド : Snake Bland Universal Snake Guides - ECOating
ストリッピングガイド : 国産ハンドメイド、クリスタルガイド

※布製ロッドソックが付属します。


その他の仕様については、都度お見積もりさせて頂きます。







Dec 18, 2015

Custom-Made "Alchemy Dharma 754 SP #016" "Onikoube SP+"





Alchemy Dharma 754 SP (Semi Parabolic & Parabolic)
Serial No. 2015-016 "Onikoube Special +"


4 pieces + Additional 2 mid sections


This rod can changeable "#4 Line Semi Parabolic action" and "#4/5 Line Full Parabolic action".with rod sock 

Sold 


『Onikoube Special +』と名付けたように、このロッドは、今年、2015年の秋に宮城県鬼首、荒雄河畔公園で開催された、AAM 2015、『荒雄アングラーズミーティング2015』の会場で、ベテランフライフィッシャーの皆様と、プロトタイプロッドの各セクションを様々に組み合わせながら、キャストを繰り返すことによって得たアイディアから組み上げたカスタムロッドです。

ミッドの2セクションを交換することで、

#4ラインにジャストのセミパラボリックアクション、
#4~5ラインを振りこなせるフルパラボリックアクション、

と、異なった2つのタイプのアクションを使い分けることができます。

フルパラボリックアクションになる組み合わせは、ノーマルの"Alchemy Dharma 754 Parabolic"と比較しても、よりパラボリックな方向にアクションを振った、現在では他に類の無い個性的なアクションのロッドになっています。
キャストフィーリングは、まさにウルトラスムース。
ホールを使わない英国式カースティングでも生き生きとしたラインを前後に伸ばします。

セミパラボリックアクションの組み合わせは、より繊細なドライフライでの釣りに向いています。


グリップ : フィッシュテイル、フロアープラスグレードコルク、ロッドエンドはハードラバー
リールシート : オリジナルアップロック         
                     金具は「中島保美鋳金工芸美術研究所」製、ブロンズ・オハグロ仕上げ
ラッピング : 西陣正絹糸薄桜色(トランスルーセント)、ティッピング国産正絹糸黒色
ガイド : Snake Bland Universal Snake Guides - ECOating
ストリッピングガイド : 国産ハンドメイド、赤色クリスタルガイド
適応ラインナンバー: #4 & #4-5 LINE

※布製ロッドソックが付属します。

Sold

























Nov 30, 2015

Custom-Made "Alchemy Dharma 754 Parabolic #015" "Onikoube SP"



Alchemy Dharma 754 Parabolic
Serial No. 2015-015 "Onikoube Special"


『Onikoube Special』と名付けたように、このロッドは、今年、2015年の秋に宮城県鬼首、荒雄河畔公園で開催された、AAM 2015、『荒雄アングラーズミーティング2015』の会場で、ベテランフライフィッシャーの皆様と、プロトタイプロッドの各セクションを様々に組み合わせながら、キャストを繰り返すことによって得たアイディアから組み上げたカスタムロッドです。


ノーマルの"Alchemy Dharma 754 Parabolic"と比較しても、よりパラボリックな方向にアクションを振った、現在では他に類の無い個性的なアクションのロッドになっています。
キャストフィーリングは、まさにウルトラスムース。
ホールを使わない英国式カースティングでも生き生きとしたラインを前後に伸ばします。


グリップ : フィッシュテイル、フロアープラスグレードコルク、ロッドエンドはハードラバー

リールシート : オリジナルアップロック         

                     金具は「中島保美鋳金工芸美術研究所」製、ブロンズ・オハグロ仕上げ

ラッピング : 国産正絹糸抹茶色(トランスルーセント)、ティッピング国産正絹糸黒色

ガイド : Snake Bland Universal Snake Guides - ECOating

ストリッピングガイド : 国産ハンドメイド、緑色クリスタルガイド

適応ラインナンバー: #4-5 LINE






















Oct 30, 2015

Custom-Made "Alchemy Dharma 754 Parabolic #014"




Alchemy Dharma 754 Parabolic
Serial No. 2015-014


この秋に行われたイベント会場での販売用に、特別に仕立てたロッドのなかの1本です。

グリップは現在手に入るコルクの中では最上級のファイブスター・グレード。
リールシートの金具は「中島保美鋳金工芸美術研究所」製、ブロンズ・オハグロ仕上げ。
日本の伝統的金属工芸独自の表面仕上げ加工を施しています。
ラッピングは、京都西陣の極細絹糸を使用した『薄墨色』
ガイドは、ストリッピングには国産ハンドメイドの黄色クリスタルガイド、と Snake Bland の Universal Snake Guides - ECOating - Light Wire、Matching Tip Top を組み合わせています。


Sold



グリップ : フィッシュテイル、ファイブスターグレードコルク、ロッドエンドはハードラバー

リールシート : オリジナルアップロック 
                     金具は「中島保美鋳金工芸美術研究所」製、ブロンズ・オハグロ仕上げ

ラッピング : 西陣極細絹糸白金色(コーティング後は薄墨色)、ティッピング国産正絹黒色、

ガイド : Snake Bland Universal Snake Guides - ECOating - Light Wire

ストリッピングガイド : 国産ハンドメイド、黄色クリスタルガイド

適応ラインナンバー:DT4 / WF5
(ライン負荷の範囲は広いので4番ラインを中心に前後1番は実用範囲です)






















Jul 24, 2015

グラスロッドのプリプレグ



UDグラスのプリプレグ
Unidirectional E Glass and Epoxy Composite 



Sグラスのプリプレグ
Woven S Glass and Epoxy Composite 

今回はちょっと専門的な話になるのですが、
グラスロッドの素材とその構造についてのブログです。




アルケミータックルのグラスロッド "Alchemy Dharma 754 Parabolic" のブランクを作って頂いているテンリュウさんで、グラスロッドの素材を見せて頂きました。

最初の写真に写っている乳白色のシートが、 "Alchemy Dharma 754 Parabolic" に使われているUDグラス(Unidirectional E Glass and Epoxy Composite)のプリプレグ。

2枚目の写真は、現在のグラスロッドに最も多用されている、Sグラス(Woven  S Glass and Epoxy Composite)のプリプレグです。


これら2枚のグラス素材でもっとも大きな差異は、ガラス繊維の種類が違うという以上に、プリプレグを構成している繊維の方向性です。

写真ではわかりにくいのですが、UDグラスのプリプレグシートは、縦方向のグラス繊維だけで構成されています。
Sグラスは、写真でも縦横の繊維が織り込まれた形状になっているのが見て取れると思います。


色の違いは繊維をまとめている樹脂の色の違いで、グラスファイバー(ガラス繊維)自体は両方とも無色の繊維です。


もうひとつ、大きく違うのは、プリプレグ一枚の厚さです。
UDグラスのプリプレグの厚みは、約0.05㎜
対して、Sグラスのプリプレグの厚さは、約0.13㎜
UDグラスのブランクを構成するシートの厚さは、Sグラスのシートの半分以下しかない、ということです。

簡単に説明すると、同じ肉厚のブランクを製作するためには、UDグラスはSグラスの2倍の量を巻き付ける必要があります。
極端に言えば、同じ肉厚のブランクを切断すると、その断面は、それぞれバームクーヘンと海苔巻きの様になっています。

写真を見てもわかるように、UDグラスのプリプレグは非常に薄く、かつ横方向の繊維がないために、ちょっとしたことですぐにヨレてしまいます。
写真にもヨレが写っているのですが、おわかりになるでしょうか。

そのために、UDグラスをブランクにするために、軸となる鉄心、マンドレルに巻き付けることは工程としてより難しく、そのためには、より精度の高い技術と工作機械が必要になるわけですね。

このUDグラスを使うことのメリットは、1枚のシートが薄いので、巻き上げたときの厚さが全周的に均等になりスパインがでにくい。また、縦繊維だけなので、振動の伝達製に優れる、ということでしょう。

これらは素材的な違いで、それ自体に優劣はありませんし、これらの素材をロッド(ブランク)にした場合の優劣にも直接関係はないのです。
それぞれに用途や目的に応じた最適な使い方があって、それを引き出すのが、ブランクを作るメーカーの技術です。


"Alchemy Dharma 754 Parabolic" のブランクを試作するときには、このUDグラスと普通のEグラスとで試作ロッドを作り、いろいろなテストをした結果、最終的に、このUDグラスのブランクを採用することになりました。

いちばんの違いは、グラスロッドなのにUDグラスのブランクは感度がいい、ということです。
フライラインの感触を、ダイレクトに手に伝えてくるので、ラインのコントロールがしやすくなります。
そして、魚を掛けたとき、その動きや、魚が頭を振る様子もダイレクトに伝わります。

素材に適度な、硬すぎない弾性があるのでフックを弾きにくく、掛けた魚がバレにくい、というオマケも付いてきます。

また、素材が薄いので、副次的にですが、ブランクの肉厚を微妙に変化させることが可能になり、細やかなアクション調節ができたようです。


もういちど書きますが、素材自他に優劣はありません。
完成したブランクが素晴らしいロッドになるか、それとも、どこかイマイチなものになるのかは、その素材を使いこなす設計ができる、ブランク設計者の優れた能力と、
その設計されたブランクを量産する工作機械の精度、そしてその機械を扱う、職人さんの熟練した技術がすべてなのです。

優秀な設計者がいなくては、どんなアイディアもカタチにはなりません。
そして、どんなに優れた設計図があったとしても、現場でそれを物として作り上げる精度の高い機械と、それを扱う技術者がいないと、設計通りの完成品にはなりません。

この両者を持っているのが、テンリュウというロッドメーカーなのです。


部外者には非公開であるテンリュウさんのロッド工場を見学させて頂いて、私がいちばん驚いたことは、工場内の各セクションで働く人の多さでした。

これだけ多くの人が、ロッドの製作に係わってるのだ、ということは、ある種の感動でもありました。
そして、これだけのマンパワーが必要な製造現場が、国内にまだあるのだ、ということにも驚きました。

そして、国内工場での生産だからこそ、あの素晴らしいフィーリングを持ったブランクを産み出すことができ、同じ物を再現できる量産精度が出るのだ、ということも理解できました。


テンリュウの会長さんと、設計の三井さん
"Alchemy Dharma 754 Parabolic"のテスト中

テンリュウの会長さんからは長時間にわたって、
この国における釣りの戦後史、ともいえるステキなお話を聞かせて頂きました。
機会があればぜひ書きたいな、と思っています。